エンジニアパパ、育休2ヶ月のリアル
「育休って実際どんな感じ?」
同僚から何度も聞かれたこの質問。5月半ばに3人目が産まれて、エンジニアとして初めての育休(2ヶ月)を取得しました。正直、想像していたものとは全然違う日々を過ごしています。
この記事も、深夜2時赤ちゃんの寝息を確認しながら、一人カタカタとキーボードを叩いて書いています。
我が家の構成:妻、0歳女の子、保育園年中の次男、小学1年生の長男
タイムスケジュールという名の戦場
「育休中ってなにやってるの?」という疑問を解くために、ある日のスケジュールを晒してみます。
6:30 起床 → 上の子2人の朝ご飯準備。「今日のメニューは?」「またパンかよ」のやり取りから1日が始まる
7:30 長男を登校班へ送る。
8:20 次男を保育園へ。「パパ、今日お迎え来る?」と毎日確認される
9:00-12:00 束の間の自由時間…と思いきや、洗濯、掃除、役所への書類提出etc
12:00-14:30 昼食後の昼寝タイム(これがないと夜まで持たない)
14:30-16:00 長男の宿題バトル。音読を聞く作業がなぜか30分を超える
16:30 次男お迎え → 即お風呂 → 夕飯準備
18:00 家族でワイワイ夕食。この時間が一番にぎやか
21:00 妻が上の子たちを寝かしつけ(そのまま一緒に寝落ち)
21:00-3:00 赤ちゃんとの1対1。寝ていればPC作業もできるし、眠かったら無理せずに一緒にねる。寝ない日はもうあきらめてミルクあげたりオムツ変えたり。Audible聞いたりも
3:00 妻とバトンタッチ。
もちろん、このスケジュールの間にも3時間おきのミルク、おむつ替え、泣き対応が割り込んできます。まさにマルチタスクの極み。
「俺、役に立ってる?」問題
育休1週間目、ふと不安になって妻に聞いてしまいました。
「育休とった意味、ありそう?」
妻の答えは意外とシンプルでした。
「一人だったら、今頃倒れてる。特に上の子対応しなくてよいのは楽」
そうか、これを妻が一人でやっていたら…と想像すると、確かにゾッとします。
折り返し地点で見えてきたもの
1ヶ月が経過。生活リズムは安定してきましたが、睡眠不足との戦いは続いています。連続3時間以上寝られた日は、まだ片手で数えられる程度。
そんな中でも、技術への興味は失っていません。Claude Codeが話題になっているのを見て、赤ちゃんが寝ている隙に触ってみたり。エンジニアの性ですね。
昼寝の質を上げるためにCIOのUSB充電式アイマスクを導入したのは、我ながらナイスな判断でした。15分の昼寝でも、しっかり暗くなると回復度が違います。
チームの理解に救われる
仕事面では、チームメンバーの理解と協力に本当に感謝しています。育休取得を伝えた時の「お互い様だから」という言葉。男女問わず育休が当たり前に取れる環境って、改めてすごいことだなと。
週に数回飛んでくるメンションにも、余裕を持って対応できています。完全に仕事から離れるのではなく、この程度の距離感がちょうどいい。
燃え尽きからの回復
実は育休に入る前、仕事に対して少し燃え尽き気味でした。プロジェクトの山を越えて、次の目標が見えなくなっていたというか。
でも、この1ヶ月で少しずつエネルギーが戻ってきているのを感じます。子どもたちと過ごす時間が、意外なリフレッシュになっているのかもしれません。
これからの1ヶ月
長男が「パパ、最近家にいるね」と嬉しそうに言ってくれたり、次男が保育園で「うちのパパは赤ちゃんのお世話してる」と自慢してくれたり。普段は見逃してしまう小さな幸せに気づける時間。
残り1ヶ月。きっとあっという間に過ぎていくでしょう。でも、この経験は確実に自分を変えてくれている気がします。
エンジニアとして、父親として、一人の人間として。
育休は「休み」ではなく、改めて自分と家族を見つめ直す「修行」なのかもしれません。